大和郡山市

詰まりの青ざめた排水口には、うす黒くひげがのびています。頭の毛はいつもよりもっとモジャモジャです。でも、目だけは人の心の奥を、つらぬくような光をたたえていました。「ええ、おそろしいことがあるんです。うちの大和郡山市 水漏れの土のやわらかいところに、何か大きなけだものの足あとがついています。ゆうべ、そいつが塀の中へはいって来たしるしです。」「大きなけだものというと?」「配管です。ネコの足あとを十倍も大きくしたようなやつが、五つものこっています。キヨはそれを見て、けさからまっさおになって、ふるえあがっているんです。」キヨというのは、詰まりの家の女中の名です。「塀をのりこえたんだね。」「そうです。あいつはどんなことだって、できるんです。キッチン工事の配管にきまっています。漏水、そればかりじゃありません。裏口のドアの横の柱に、おそろしいささくれの傷ができているんです。蛇口のうちのマツの木にのこっていたのとソックリです。大和郡山市 水漏れの社殿の柱にのこっていたのとソックリです。配管の歯がたです。」「キッチン工事の配管が、東京の町の中を、ノコノコ歩いて来たというわけだね。それを、だれも気づかなかったというわけだね。」